2010年6月アーカイブ

人間の体の中に埋め込まれるICチップ。現在はほとんどが認証に使われるものみたいですが、これを意図的にコンピュータウイルスに感染させる実験が行われたそうです。

結果、認証システムなど、感染した人間以外のシステムを麻痺させることができるみたいです。これを応用することで、例えば、ICチップを埋め込んだAさんとBさんがいたとして、Aさんが感染したコンピュータウイルスによって、BさんのICチップも感染する、ということだって考えられます。

これだけを聞くとSFかな?とも思えますが、本当にファンタジーなお話でしょうか?

認証に使うチップだけではなく、例えば、ペースメーカー。これもより高度にプログラムによって制御されるようになります。体の外ではなく、鎖骨付近、体内に埋め込まれるものです。

他にも、視覚や聴覚を補う機器もより高度になっていきます。そして、インスリンポンプ。単に決められた単位時間に決められたインスリンを放出するだけでなく、時間帯に合わせて放出されるインスリンが増減されます。近い将来、その時の血糖値に合わせてインスリンを増減するようになり、食事のたびに自分でボタンを押す必要すらなくなるでしょう。

まさに、人間が生きる上で高度な制御を必要とするICチップやそれに類するものへの依存度は高まるばかりだと言えるのではないでしょうか?

現在は普及率が低く、機器も高度ではありません。普及率が低いものはコンピュータウイルスの標的になりにくいのでそれほど危機感もありません。しかし、特定のシステムへの攻撃の踏み台としてはそこそこ狙い目になる気がします。思考し、自律的に移動するICチップとなりえます。

クローズドループポンプが普及する頃、人間はその体内に複数のチップを含むシステムを持ち合わせている可能性があります。例えば、住居設備へのログインを司るチップ。防犯設備と空調などと組み合わせると、独居老人でも快適で安全な生活が可能になるかもしれません。

こういうコンピュータウイルスができたとしたらどうでしょうか?インスリンのポンプを制御し、インスリンを急激に放出する。対象者が1人暮らしであることや現在眠っているのかどうかなどはセキュリティーシステムのログから分析すると割とわかりやすいです。血糖値の急激な低下をセンサーがキャッチしても、フィードバックできないようにブロックしつつ、インスリンを更に追加。重篤な状態を察知して自動通報するシステムも妨害。生活反応を調査して普段と違う生活パターンであることを突き止めた外部の管理業者がチェックを入れるも、正当なパターンであることを生活者に成り代わって通知する。感染したシステムからその他の関係システムへどんどん広がるパターンだと、攻撃を開始する前に静かに様々な準備をしている場合には手の施しようもないです。

未来の殺人ウイルスは人体を直接攻撃する生体としてのウイルスではなく、人類が依存しているシステムを侵すコンピュータウイルスなのかもしれませんね。

「【マリオ】付箋でストップモーション」という動画が素晴らしい出来です。

文化祭のために作られたといいますが、これはそういうレベルではない作品だと感じました。

ラジオ体操第4

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夏休みに子どもが集まってやるラジオ体操は第1と第2だけですよね。

椅子に座ったままでも体操できるように配慮されているのが特徴ですよね。

血糖値の最近の平均的な値を示すとしてHbA1cという数値が用いられていますが、これは実はJDSという名の日本独自規格で、アメリカのそれとは数値が違います。

「違います。」というか、日本だけ突っ走ってる感じです。これを廃止するそうです。数値的には単純に0.4%増えるだけみたいなので、現在4.9%の人は次から5.3%と書かれることになります。

日本糖尿病学会がアメリカのNGSP値を採用し、今までのJDS値はやめます!と言っているのでこの流れは止まらないでしょう。

そう言えば7月から糖尿病の新しい診断基準としてHbA1cが6.5%以上というのが追加されますが、これはNGSP値で、JDS値で言うと6.1%以上です。6.1%というと、まだ糖尿病と診断されていない人の中にもたくさんいる数値です。2型糖尿病患者が激増しますね。というか、1型糖尿病患者の中にはHbA1cが6%くらいで満足しちゃってる人もたくさんいるんですが、実際は診断基準になっちゃうくらいの異常値だったということですか。今まで病気を隠して就職していた人も、次の健康診断では「お前糖尿病じゃん!」とか指摘されるわけです。1型隠しても2型として掘り起こされます。

JDS値からNGSP値への移行は2012年4月だそうです。僕が利用している病院は来月あたりにはとっとと変わりそうです。もうHbA1c4%台になることはないので、ブログのテーマも見直さないと。

先日、1型糖尿病の発症にエンテロウイルスが関与しているのではないかという話題でブログを書きましたが、過去にないペースでエンテロウイルスが流行しつつあるというニュースを聞いて不安になり、少し調べました。

どうやら、エンテロウイルスにも種類があり、1型糖尿病に関与していると見られる型と、子どもに多い手足口病の病原体のひとつであるものは別みたいです。

1型糖尿病に関係していると思われるものは「コクサッキーウイルスB5型」というものらしいです。

横浜市衛生研究所のホームページを見ると、大まかな分類がわかりやすかったです。ポリオもエンテロウイルス属のひとつなんですね。ひとまとめに「エンテロウイルスって1型糖尿病の原因らしいよ!」なんて気軽に触れ回ると「アホか!!」と叱られてしまいますね。気を付けないと。

エンテロウイルスの有効なワクチンが存在しない今、良く手を洗う以外に日常的にできることはないようです。手を洗わない人ほど1型糖尿病になりやすい、なんて俗説も誕生したりして。関与がはっきりしたら、意外と笑えないジョークになるかもしれません。

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