1型糖尿病らくらくコントロールでタグ「エンテロウイルス」が付けられているもの




先日、1型糖尿病の発症にエンテロウイルスが関与しているのではないかという話題でブログを書きましたが、過去にないペースでエンテロウイルスが流行しつつあるというニュースを聞いて不安になり、少し調べました。

どうやら、エンテロウイルスにも種類があり、1型糖尿病に関与していると見られる型と、子どもに多い手足口病の病原体のひとつであるものは別みたいです。

1型糖尿病に関係していると思われるものは「コクサッキーウイルスB5型」というものらしいです。

横浜市衛生研究所のホームページを見ると、大まかな分類がわかりやすかったです。ポリオもエンテロウイルス属のひとつなんですね。ひとまとめに「エンテロウイルスって1型糖尿病の原因らしいよ!」なんて気軽に触れ回ると「アホか!!」と叱られてしまいますね。気を付けないと。

エンテロウイルスの有効なワクチンが存在しない今、良く手を洗う以外に日常的にできることはないようです。手を洗わない人ほど1型糖尿病になりやすい、なんて俗説も誕生したりして。関与がはっきりしたら、意外と笑えないジョークになるかもしれません。

1型糖尿病患者を対象に、エンテロウイルスに感染したことがあるかどうかを調べたところ、83%で感染歴が確認されるとのこと。一方、1型糖尿病ではない人では、7%にしかならないそうです。

1型糖尿病患者とそうではない人とで、83%と7%の差というのは、明らかに何かが違いますよね。

そう言えば、1型糖尿病の発症原因のひとつとして風邪やインフルエンザへの感染という発言をしている人もいれば、いや、全く関係なさそうだという人もいます。

このエンテロウイルス、感染するとどうなるのでしょうか?

Wikipediaより

症状がない人が多いとのことですが、症状がある人の場合は風邪やインフルエンザに似た症状が出るそうです。なんと、話が繋がったように見えませんか?風邪やインフルエンザへの感染が関与していると言いたい人は、このエンテロウイルスが示す症状を指していて、関与していないと言いたい人は、実際の風邪やインフルエンザから研究していると。

既に1型糖尿病になってしまった人は救えなくても、新たに1型糖尿病になる人を減らすヒントがあるかもしれません。もっと研究が進むように応援します。

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