1型糖尿病らくらくコントロールで「中間型」と一致するもの




「BD マイクロファインプラス™ 32G x 4mm Thin Wall」が発表されました。
http://www.bdj.co.jp/press/2010510.html

ベクトン・ディッキンソンの31Gを利用中です。

以前はノボノルディスクファーマの「ペンニードル®32Gテーパー」も併用していたのですが、針が2種類処方されるのが面倒(超速効型と中間型で使い分ける意味がわからない)と主治医に言ったら、気に入った方(31G)ひとつに統一されました。

ナノパス33(33G)などは1ヶ月しか使ったことがないのですが、それほど良い商品だと思いませんでした。痛い時は普通に痛いし、思ったよりインスリンの出が悪くて、針を抜いたら注入し損なっていたことも数回ありました。針を刺す前に痛いところと痛くないところを針先で探すようになってからは、31G・32Gテーパー・33Gのどれでも痛みに関しては同じではないだろうか?と感じるようになりました。

今回の32Gについて興味があるのが、現在利用中の31Gとメーカーが同じであること、そして、針が短いことです。ノボの32Gテーパーは針が6mmあります。一方、BDの新しい32Gは4mmです。筋肉に刺さると困る注射なのだから、針が短い方が良いです。つままなくても変に深く刺さることもないですから。

積極的に31Gから乗り換えようとまでは思わないのですが、奨められたらちょっと試してみてもいいかなくらいには思える商品です。

ノボリンNの秘密

|

久しぶりの更新にもかかわらず、今更かよ!ってな内容でなんなのですが。

僕は基礎として中間型(ノボリンN)を使っているのですが、説明を受けたことがないため、今まで知らずに来た「常識」を最近知りました。それは残量についての制限です。

残量が12単位より少ない場合新しいものを使用してください。
使用説明書 より)

つまり、残り12単位未満(11単位以下)のものは使うな、ということです。

入院時、初めて注射を手渡された時の説明では、そのようなことを聞かされておらず、最近になるまで説明書を見たこともなかったのです。理由は説明書によれば「液を均一に混ぜることができない」ためだそうで、そりゃ困るじゃないですか、と。

知らなかったので今までは意識せずに通常の手順通りに使っていました。問題はないようです。知ってからも試しに使ってみていますが、有意な差は見られません。念のため使用を制限しているということでしょうか。一応、初回時のようにてのひらで転がすように混ぜてから振って混ぜています。

・・・と書いてみて気付きました。初回に転がして混ぜろなどとはどこにも書かれていないような・・・。誰からそう聞いたのかわかりませんが、初回はいつも転がしていますし、なんだか気分で毎回転がしています。それっぽく綺麗に素早く混ざるので、こういうものだと思っていたのですが、一体なんなんでしょうか。

知らなくても知ってても結局行動は同じじゃないかと、という何のオチもない展開に。ただ、何かを使う時には説明書に目を通すくらいしなさいよということだけは確かですね。例え専門家の説明を聞いたとしても。少なくとも、医師や看護師は資格的にはプロ・専門家ではあるものの、完璧ではありません。努力という言葉を知らない者や、傲慢という単語が自分に無関係だと思っている者も少なくはありません。

説明書を見ていると他にも気になる記述が二つありました。

一つ目は初回の空打ちの回数について。6回空打ちをしても液が出てこない場合は使うなとあります。今まで何十本と使ってきましたが、これに該当する不良品は見たことがありません。経験では、2回の空打ちで液が出ず、3回目で出ることが多いです。別の製品の話になりますが、ミリオペンでは初回はたいてい3回の空打ちで液が出ず、4回目で出ることが多いです。なんだか300単位の内の最初の8単位が無駄になったような、そんな気持ちです。不良品は買ったところで新品に交換してもらえるのですが、嫌ですよね。

 二つ目は設定した単位数のダイヤルと実際に出る液の量の関係について。ノボリンNの説明書によると、20単位に設定してキャップの中に液を出した場合、細くなった部分を満たすと書いてあります。針のメーカーを指定していないのですが、どのメーカーのキャップも同じ形状・容積なんでしょうか?もったいないので自分でこのチェックをすることはおそらくないんですが、多少気になりました。

とにかく、注射を無駄にするのが嫌なんです。だって、この注射を購入するために、自分では3割しかお金を払っていないわけで、7割は他人に負担してもらっているわけですから。従量制で保険が効くっていうのはありがたい反面、申し訳ない気持ちもあります。誰に負担を掛けているのかを意識して生きていける人間でありたいと思います。厚顔無恥でありたくないというか。

ストレスによって血糖値が高くなるという話がありますが、病気でなければ血糖値が上がったりはしないのだろうと思います。

ストレスがあると血糖値を上げる作用のホルモンが分泌されますが、通常であればそれで上がった血糖値に反応してインスリンが分泌されるため、結果として血糖値は正常範囲に保たれます。

1型糖尿病の場合、このように食事や通常のホルモン分泌の予測からはずれた血糖値上昇の要因に対しては無防備であると言えます。自分でインスリンを分泌することができない(インスリンの自己分泌が残っている人は例外)のですから、計算外に血糖値が上がってきたら、それはそのまま上がりっぱなしになってしまいます。

ストレスなどで血糖値が上がると言っても、絶食状態なら血糖値を上げるホルモンがいくら分泌されても上がるわけないので、結論、蓄えてあるものが尽きればそれ以上は上がりません。よって、どんなにストレスがあっても、無尽蔵に血糖値が上がるわけではないので、ちょっと怒ったり興奮したりしたくらいで100mg/dlも200mg/dlも血糖値が上昇することはほとんどありません。せいぜい30mg/dl~50mg/dlがいいところで、それ以上上がるようであれば、それは偶然ストレスと重なっただけで、実際は食事の計算ミスか何かでしょう。

このように不安定で不確定な血糖値変動ですが、僕の場合暑さによって血糖値がじわじわ上がるのを実感します。すごくわかりやすいのが夕食前血糖値なのです。摂氏30度を超える気温の中移動したりしていると、夕前100mg/dlを超えていることが多かった7月・8月ですが、最近涼しくなったなと思ったら、途端に70mg/dl~90mg/dlに落ち着くようになりました。

平日の昼食はほとんどがお弁当なので、計算を外すことはほぼ100%ありません。つまり、夕食前の血糖値がはずれるとしたら、ほぼ昼食の計算ハズレではないと経験上言えます。平日の夕食前血糖値について振り返ってみました。100mg/dl以上だった回数をカウントします。

年月回数
2008年4月 1回
2008年5月1回
2008年6月2回
2008年7月8回
2008年8月6回

8月はまだ1週間残っているのでカウントが増えるかもしれません。こうして見ると、やはり7月から急に増えたのがわかります。昨年もこんな感じでした。夏でも雨などでピョコっと涼しい日があったりしますが、そういう時はやはり夕食前の血糖血が高くならずに済みます。

暑さによって血糖値がじわじわ上がるのですが、その影響を強く受ける時間帯は、昼食の超速効型の効力が低下~終了の食後4時間後以降辺りからのようです。そもそも中間型を寝る前に1回打つだけのスタイルでは、夕食前のこの時間帯に超速効型も中間型ほとんど仕事していないわけで、血糖値を上げるホルモンに活躍されてはなす術がありません。

いつもいつも暑さのせいで、一定で血糖値が上がるのが確定しているなら調整しやすいのですが、暑い日ばかりとは限らないので余計な調整を入れたがために予測をはずして低血糖というのはいただけません。なぜなら、この時間帯は自動車の運転をしている可能性が高いからです。運転に支障が出るような低血糖にはならないでしょうが、低血糖の症状を感じたらなるべく測定してからブドウ糖や砂糖を摂りたいと考えている以上、運転中は鬱陶しいです。

よって、暑さで多少高めになる分は、今は積極的に対処しないことにしています。昨年はその結果HbA1c5.2%まで上がりましたが、今年はどこまでいくでしょうか。9月、10月の検査結果が楽しみです。

休前日は朝方まで遊んでいることが多いです。

基礎インスリンとして中間型を寝前1回打ちしている都合上、明るい時間帯は基礎インスリンがほとんど切れている状態で毎日を過ごしています。

それでも高血糖状態にならないのは、朝食や昼食の時刻がある程度決まっていて、超速効型が決まって注射されることがわかっているからです。基礎がなくても、食事ごとの超速効型でついでに代謝されているので目立った高血糖にならないだけと言えます。

つまり、食事抜きが苦手ということです。

夜通し遊んで朝寝て、昼前に起きる。昼食前の血糖値を測定すると110mg/dl前後、悪い時は120mg/dlまで上がってしまっています。この時、朝寝る前の血糖値が80~90mg/dlであることがほとんどなので、5時間か6時間の睡眠中にじわじわ30mg/dlくらい上がってきていることになります。

これが平日にも発生しているのかどうかは睡眠のリズムの関係もあって僕には正確にはわかりませんが、対処しなければ毎週末に食前高血糖を発生させてしまいます。食事抜きだから完璧には対処できなかったとしてももう少しなんとかしたいところです。

そこで、徹夜明けの朝、寝る前に中間型を少し打つことにしました。最初は1単位から試して行き、低血糖にならずに高血糖も回避できる量を探りました。僕の場合、朝寝る前に中間型を4単位打つと昼前が100mg/dl未満に抑えられる可能性が高いようです。

それ以来、徹夜+朝食抜きで昼まで寝る時には、朝寝る前に中間型4単位が習慣となりました。しかし、それでも完璧ではなく、前日の遊び具合+徹夜で食べたものの後遺症によっては起きた時(昼前)に120mg/dlくらい行ってしまう事も度々あるのですが。それでも対処なしよりはマシだと考えています。

中間型は超速効型と違い、多く打ってしまった時の低血糖の対処が長時間に渡るため、あまりテクニックを駆使して弄り回さない方が良いと考えているので、今はこの程度しか応用できていません。

インスリンの注射をするようになって初めて気になったのが「そもそも病気になる前はどれくらいのインスリンが必要だったのか?」です。

結論から言うと、注射している量に近いはずです。では、注射を初めて導入するときに、目安となる値はどのように求められているのでしょうか?

インターネット上の情報はいろいろありますが、どうやら「体重1kgにつき・・・」という表現が一般的なようです。肥満がなければ(標準的な体重であれば)、かつ、食事の内容(炭水化物の占める割合)が一般的な日本人であれば、体重の0.5~0.7倍の単位数のインスリンが必要だそうです。

1型糖尿病でも、太っていたり運動していなかったりと、2型糖尿病に近いメタボ具合の人もたくさんいますから、インスリンが体重の1倍、もしくはもっと多く使われている場合もあるようですが、体の小さな女性であれば、25単位くらい、体の大きな男性であれば50単位くらい使っていたりするようです。

僕の場合だと、体重74kgでインスリンは超速効型26単位+中間型10単位で合計36単位使っています。発症当時は自己分泌が残っていたのでもっと少ない注射量だったのですが、運動量や食事の内容から考えて妥当な量になりました。ご飯やパンが多い食生活になれば、50単位くらいは使うと思います(普段は白米なら200g、パンなら6枚切り2枚が僕の標準量です)。

太ったり運動しなくなったりすると、いつもと同じ量の食事と同じ量のインスリンなのにコントロールが悪くなった経験があります。インスリン抵抗性というほどの状態ではないにせよ、必要とするインスリンの量が確実に多くなります。それまで足りていたものが足りなくなるには理由があるわけで、それが生活習慣として良くないものであるならば、インスリンを増やして対抗するのではなく、生活をまともにしなくてはいけませんよね。

1型糖尿病で血糖値のアップダウンが激しく、全体としてもコントロールが良くない人で、一日のインスリン量が多い人は改善すべき点をノートにまとめた方が良いかもしれません。なぜ多くのインスリンが必要になってしまうのか、納得できる点と異常な点に分類すると意外と悪いところってあるものです。

プロフィール

|

ハンドルネーム:BIZ(ビズ)

1型糖尿病。30代で発症。超速効型(ヒューマログ)と中間型(ノボリンN)の注射を使っています。HbA1c4.9%前後(HbA1c4.8%~5.1%が目標)。低血糖はあまりないです。

…とは言うものの、食事や運動などに対する挑戦・失敗・反省は繰り返しています。データを集めて有効活用できれば失敗は無駄ではないと考えます。

毎食後、短時間で血糖値のコントロールと肩こり解消に高い効果があるオリジナルの「俺体操(オレタイソウ)」をしています。

腕立て伏せや腹筋を中心とした筋力トレーニングも続けています。各部位を7日に2回のスパンでやっています。頻度が低いので生活の負担にはなりません。

会社員として働いています。睡眠時間は4~6時間は取れるように努力してます。仕事は自分の病気の都合よりも優先されると考えますが、仕事が忙しいことを理由にコントロール・その他を投げ出すようなことはしません。

男性です。妻子有。結婚後に発症しました。子は発症前に生まれたもので、発症後に生まれた子はいません。

身長180cm、体重74kg。胸囲108cm、胴囲82cm。柔道初段。運動よりも勉強が得意なタイプですが、勉強よりも運動で表彰される機会が多い子ども時代を過ごしました。

趣味はドライブ、テレビゲーム。そして、30歳を過ぎてから突然目覚めたアニメ。

2chは割と見る方です。肯定的に捉えています。