1型糖尿病らくらくコントロールでタグ「食事」が付けられているもの




毎日マクドナルド

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ちょっとした事情で、最近毎日お昼ご飯がマックです。

普段だと、マクドナルド食べようという時には、何かのハンバーガーのセット+単品で何か別のハンバーガー+さらにベーコンポテトパイなどを食べてしまうのですが、さすがに毎日そんなに食べていたら太ってしまいそうなので自重してます。

~のはずが…。

現在、期間限定の「マックフルーリーガトーマロン」というのがありまして、これを試してしまったのがいけなかった。「毎日マック」が「毎日ガトーマロン」状態です。せっかく、バーガーセットだけにしようと思ったのに、結局マックフルーリーまで毎日食べてます。

マクドナルドはパッケージにQRコードが印刷されているので、基本的に何を食べるにもインスリンの計算が楽勝です。マクドナルドで何をどれだけ食べても、血糖値のコントロールを外したことはありません。やはり、これくらいのお店だと商品管理が厳格なため、ちょっと作り手の気分次第で栄養成分がブレまくり!なんてことはないのですね。マック万歳です。

しかし、連日のマックというのもちょっと問題があって、同じ時刻に買いに行くため、窓口のお姉ちゃんが毎日同じなのです。さすがに毎日見る顔だと覚えられてしまうらしく、「『今日は』何にしますか?」なんて聞き方をされています。いかにもマクドナルドばかり食べてます!みたいな雰囲気なので、正直やめてほしいのですが。

明日からしばらくの間、チキンタツタが復活しますが、おそらく「毎日チキンタツタ」化すると思います。

バターやサラダ油を単体で摂取してみればわかりますが、1型糖尿病患者が計算すべきポイントはありません。

ブドウ糖を飲んでテストするOGTTというものがありますが、世の中にはOFTTといって、バターを35gを食べて血糖値を測るテストがあるそうです。よくそんなに食べられるものですね。このテストでは一般的に血糖値は上がりませんし、健常者が受けた場合でもインスリンの分泌量はテスト前と変化ありません。

1型糖尿病患者が油物を食べると、4時間とか6時間とか経ってから血糖値が急上昇することから、まるで油でガンガン血糖値が上がるかのように勘違いしてしまうようです。超速効型の効果を表すグラフによると、インスリンの効果は4~6時間くらいで切れます。ピークが1時間や2時間であることから、効いている時間が2時間くらいであると勘違いしてしまいがち。実際、油脂が多くなると、一緒に摂取した炭水化物を吸収するために必要な時間は、超速効型インスリンの効果がある時間を越えてしまいます。それは、インスリンを注射せずに炭水化物を摂取したのと全く同じことで、それはそれは血糖値がびっくりするくらい急速に上昇しても当たり前の話です。

もし、油脂にそれほど血糖値を上げる力があるなら、非常食、いや、食料に困っている国への援助は炭水化物中心のものをやめて脂質中心にすべきです。同じ重さで言えば、炭水化物に比べて脂質はカロリーが2倍以上。有利じゃないですか。実際には脂質を摂取しても何時間経っても期待するような血糖値の上昇はないので採用されないのですね。

ところで、OFTTですが、血糖値やインスリンの変化を3時間程度しか観察していないのが一般的なようです。それはそれで実験の意味が薄い気がします。実際、12時間、24時間と食事もせずに観察しても、「うわっ!食事から半日も経ってるのに急に血糖値が200mg/dlを超えた!」とかはないです。

でも、人間の体はうまいことできているので、炭水化物をほとんど摂取せずに、脂質とたんぱく質しか摂らないような生活をすると、ちゃんと血糖値は上がるようになってます。当然、こうやってできた血糖の代謝にもインスリンが必要なので、1型糖尿病患者が炭水化物を一切排除したとしても、インスリンの注射からは一生逃れられないわけです。納得。

キウイダイエット

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先日、バナナダイエットについて批判したばかりですが、今度はキウイフルーツが標的ですよ。もういい加減にしろと。

バナナダイエットにせよ、キウイダイエットにせよ、そんなもので体重が減るってのは、納豆だろうが昆布だろうがウンコだろうが、何喰っても痩せるんですよ。消費するものよりも摂取するものの方が少なければ痩せて当然です。どっかの会社の会計と一緒なんですよ。

本当に困ったものです。今度はキウイが品薄になったりして。

どうして困るかって?僕はキウイが大好きなので、お昼のお弁当に毎日のように持って行くからですよ。ゼスプリゴールドがうますぎます。緑色のキウイフルーツよりも、黄色い方が好きです。

とりあえず、せっぱつまった感じの農家の人はメディアへの露出度が高い大学教授にお金を払って、自分の作物がダイエットに大変有効であると発言してもらいましょう。売れますよ。減量の効果と全く同じで、一時的なものでしかありませんけどね。

バナナダイエット

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最近、スーパーマーケットなどの店頭ではバナナが品薄みたいですね。バナナダイエットというものが原因のひとつだそうですが、本当にもうね、アホかとバカかと。

僕も子どもの頃太っていたのでよくわかりますが、まずこれだけははっきりさせておかなければなりません。

  • 子どもの肥満は100%親の責任である
  • 大人の肥満は100%本人の責任である

太っている人、かつ、上記をすぐに頭から否定したくなる人は一生太ったままかもしれません。誰かのせいにしたり何かのせいにしたりと、原因を自分の食事以外のところに求めることが太る原因であることに気付かないのに、うまく自分の体がコントロールできるはずがありません。こういう人は何かマヌケなダイエットで一時的に体重を減らすことができたとしても、死ぬまで維持するのは無理です。どうせまた太ります。

バナナダイエットに限った話ではありませんが、何か単一の食事にしたりであるとか、絶食するであるとか、そんなものをありがたがっていることほど馬鹿げたことはありません。それまでの生活で太ってしまったのに、一時的にそんなことをして何になるのでしょうか。

そういうダイエットをしている人は、それがいつか「終了」すると思っています。その時点でアウトなのです。終了を迎えて元の生活に戻れば、それまでのダイエットと同じかそれより短時間で元の体重に戻り、そして、元の体重以上に増えることもよくあります。

ダイエットの標的にした食事以外ではブタのようにむさぼり喰い、酒を飲み、歯も磨かずにゴロゴロし、体重計に乗って嘆いてはお金を払ってくだらないジムに通い、醜いぜい肉を揺らしながら臭い汗を撒き散らし、そして疲れた疲れたとぼやきながら、思いついたように昼飯はダイエットクッキーやダイエットケーキと名づけられた家畜のエサのようなものを食事の代わりに肥大しきった胃へ流し込む生活。

・・・と上記を見るとどんな化け物だよ・・・と思ってしまうのですが、いやいや、多いのですよ、こういう人。そんなの一生やるんですか?と。仮に続けられたとして、それって生きてる実感あるんでしょうか。

僕は学生時代に柔道をやっていた頃は今よりも30kg以上重い、重量級選手でした。当然、選手じゃなくなり、普通の社会人として生きていくにはそんな体は必要ないので痩せました。体重を減らすために特別な運動や特別な食事が必要なのではなく、普通に生活し、普通の食事内容で、わずかに(食べてる本人が減っていることに気付かないくらい)バランスよく食事の盛り付けを減らすだけです。

たったそれだけのことなんですが、当たり前に痩せます。当然です。どんなに少しでも、食べている量が少ないのですから。たったそれだけのことなので、体重が標準的なものになった時に食事の量を元に戻してもほとんど何が変わったのか気になりません。

糖尿病の患者になっても全く同じで、体重をコントロールするのに特別なルールはありません。その他の病気で普通の食事が取れない状況にならない限り、家族と同じものを食べながらできます。

よく、インスリン注射をすると太るとか言いますが、そう感じるのに食事量を調整しないのは、単純に「食べすぎで太ってる」だけですし、それに気付かずに「ランタスにしたら太る!太る!薬のせいだ!注射のせいだ!!」とわめき散らすのは誰かが止めてあげないといけないのかもしれませんね。使う薬剤の変更によって、代謝のリズムやバランスは変わる可能性はあるのだから、必要な食事量が減ったのであれば、食べる量を合わせて減らせばよいだけのこと。そんなものは病気があろうがなかろうが関係の無いことです。以前と食べる量が変わらないのに最近太るんだよな~と思えば誰だって食べる量を減らします。

そういう、当たり前のことを当たり前と思わずに、何でもインスリンや病気のせいにしている人って多いですよね。そういう人に向かっていちいち何か言ってあげるのは医者や家族だけで十分だと思いますし、僕も面と向かって言ったりはしないのですが、そういう人たちって医者や家族がせっかく言ってくれてるのに、「あいつはわかってない!」みたいな状態になって、結局一生太ったりダイエットだと騒いだりを繰り返していくのでしょう。

そして、そういう人たちの大騒ぎに巻き込まれて今日もバナナは品薄なのです。いやはや、困ったものです。なぜって?僕はバナナが好きなので毎朝食べているからなのですよ。えへへ。

価格が上がるのは別にいいですけど(欲しい人同士での価格の引っ張り合いは、この社会の中ではとても正しいことだから)、価格が上がる暇も無く品物だけなくなるのはやめて欲しいですね。多少ボッタクリ気味でも最後の少量が在庫として残るように売る側も調整すべきです。

というわけで何かひとつのものを食べるだけのダイエットなんてやめて、普通の食事しましょうよ。>痩せたい人

普段の食生活

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入院中は完全に2型糖尿病患者として扱われていたため、出てくる食事はいわゆる「糖尿病食」。失礼な言い方かもしれませんが、普通の感覚から言えば食事というよりむしろエサに近いです。

そもそも日本の2型糖尿病治療でいう食事療法というのは、カロリーしか見ていない時点で血糖値をコントロールするという目的が皆無であると言えます。カロリーは体重をコントロールする上で大切な数値になりますが、カロリーと血糖値の間には数学的な関係が成立していない以上、血糖値をコントロールする上でカロリーに目が奪われているのは大変間抜けな話です。

事実、病院で出てくる食事というのは、カロリーは計算されていますが、注射の単位数を固定していると血糖値が乱高下しました。今思えば当然の話です。この食事、炭水化物が大きく変動してしまっているからです。

そもそも炭水化物・たんぱく質・脂質に分けて考えると、たんぱく質と脂質は血糖値をほとんど上げません。詳しいことは代謝の専門書などに書いてありますが、必要最低限の炭水化物が摂取できている状態であれば、わざわざたんぱく質や脂質を効率が悪さを無視してまで糖に変換しません。使いやすいものから使うのが効率が良いです。よって、血糖値に直接的・短時間で影響を及ぼすのが炭水化物となるわけです。

つまり、何も考えずにいつも同じように注射する単位数を固定していても、かなり安定した状態で血糖値をコントロールするために必要な食事について考えれば良いということなります。

食事のバランスは各家庭・個人・国・宗教によってさまざまで、どれが正しいということはないと思いますが、大切なのは、毎日の食事の内容をそれなりに揃えるということだと考えます。

一番シンプルなところで言えば、食事全体のカロリーが炭水化物・たんぱく質・脂質のそれぞれでどのくらいの割合になっているかを見るとわかりやすいです。日本で良く奨められているのが、

  • 炭水化物60%、たんぱく質20%、脂質20%

というバランスではないでしょうか。現在の日本で食事にあまり気を使っていない人であれば、

  • 炭水化物30%、たんぱく質25%、脂質45%

など、油脂類の摂取が大きく割合を占めている場合もあるかもしれません。これはこれで、悪くはないと考えています。国全体でこのような栄養バランスで成り立っているところもあるはずです。

大切なのはここからで、食事全体のカロリーを気にしつつも(太ったり痩せたりしたくないので)、この割合を日々大きく変動させないということです。だいたい毎日似たようなバランス・量で生活するという当たり前のことが血糖値のコントロールにはとても有利です。

僕の場合だと、普段の食生活では炭水化物を1食でだいたい100gくらい摂ることにしています。炭水化物の摂取量が決まってしまえば、注射の単位数もほぼ決まります。だから、普段の食事の時には何も考えずにいつも同じように注射を打って、それで血糖値はそんなに気にしなくても正常な範囲でいてくれます。

ちょっと食事には気をつけている家庭(最近だと幼稚園や小学校でも食育に関する講演会がありますね)では、こんなことは当たり前なのですが、少なくとも我が家では、僕の発症前はかなり無頓着でした。食事の量やバランスは毎日変動していました。

発症をきっかけに、子どもも食べている家庭の食生活について見直すことができました。結果として、血糖値のコントロールもついでに楽になったということなので、最初からそこを目標にはしていなかったのですが、気付いて良かったと思います。

普段、ちゃんと安定した食生活をしていると、たまにそこから外れるような食事をする時にも、普段の基準と比較して予想・算出される必要インスリン量と、食事そのものを分析して算出される必要インスリン量の2本立てで計算ができるため、計算を大きくはずすことが極端に少なくなるという強烈なメリットがあります。

いつもの食事とは大きくかけ離れたメニューでも楽しく食事しながらコントロールもバッチリ決めるためには、日頃、子どもも含めて安心して過ごせる安定した食生活が大切だと思います。

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