他人の良いところを見付ける

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発症というか、1型糖尿病が発覚した時、通常では考えられないレベルで血糖値が高い状態でした。携帯型の血糖値測定器で測定できる上限を超えているレベルです。人によっては意識が保てなくなることもあります。

入院したところでそれが簡単に下がるはずもなく、いや、下げようと思えば下げられますが、危険性も否定できないので甘めにコントロールされます。入院初日、2日目辺りでは、食前でも300mg/dlをオーバーしていました。食後では500mg/dlオーバーも見ました。測定上限が600mg/dlなので、測定できる範囲に入っただけでもマシなのですが。

7日間の入院、そして退院となったわけですが、その時の血糖値はどうだったかというと、食前では150mg/dl前後も珍しくなく、食後では280mg/dl前後もガンガン発生していました。

こんな調子では短い期間で合併症だな・・・と、焦りを感じました。

しかし、病院では2型糖尿病の患者に対するものと同じような、食事制限がどうのとか運動が大事だとか、実に役に立たないことしか教えられていなかったため、何をどうしたら良いのかわかりませんでした。

そこで、インターネット上で1型糖尿病でもコントロールを良い状態でキープしている人を探せば何かヒントを得られるのではないかと考え、必死で調べました。意外とすぐに見付かりました。発症以来ずっと、ほとんどの月でHbA1cが4%台の人のブログです。

この時の衝撃は今でも忘れられません。1型糖尿病では食事制限なんて必要がないこと、家族と同じものを食べ、食べるものに合わせて注射の使用量を自在に変更し、比較的自由にしていても血糖値はちゃんとコントロールしていける、その実例が目の前にあるのですから。

良い結果にも悪い結果にも必ず根拠がある。その人の何が素晴らしくてその結果が得られているのか、自分なりに考え、真似できる部分は真似することから始めました。

すると、2週間程度で食前血糖値は80mg/dl前後で落ち着き、食後もほとんどが100~120mg/dl程度で、140mg/dlを超えるような高血糖状態もほとんど見ることがなくなりました。

そして、退院から3ヶ月、やっとHbA1cが初めて4.9%になりました。それ以降、気候の変化にどう対応したら良いのかわからなかった時期などで5.2%くらいまで上がってしまったことはありますが、大体HbA1c4.8%~5.2%の範囲でキープできています。

以降、目標はHbA1c4.8%~5.2%、できれは4.9%でぴたっとキープ、と定めました。

食事が自由にできなくて困っている人や、いまいち血糖値のコントロールがうまく行かなくて困っている人は、自分の理想とする状態に近い人を良く観察することをお奨めしたいです。他人の良いところ、その根拠を自分で並べてみること、真似してみることは必ず役に立ちます。

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