1型糖尿病らくらくコントロールでタグ「HbA1c」が付けられているもの




貧血とHbA1c

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病院で貧血を疑われました。理由は「HbA1cが低いから」だそうです。

細かい検査をしましたが、結果は正常でした。黙っていれば不健康な病人だとはわかりにくいくらい、きれいな結果でした。

貧血にもいろいろあるので一概には言えませんが、HbA1cの意味を考えれば、貧血のせいでHbA1cが低く(血糖値のコントロールが良く)見えるのも当然です。本当のHbA1cは悪い状態なのに、貧血が原因で値が低くなり、血糖値のコントロールが良いと勘違いしてしまうのは怖いことだと思います。

様々な問題が起きていないかどうかを疑ってくれる主治医は、優しくて気の利くおばさん(失礼)です。

血糖値の最近の平均的な値を示すとしてHbA1cという数値が用いられていますが、これは実はJDSという名の日本独自規格で、アメリカのそれとは数値が違います。

「違います。」というか、日本だけ突っ走ってる感じです。これを廃止するそうです。数値的には単純に0.4%増えるだけみたいなので、現在4.9%の人は次から5.3%と書かれることになります。

日本糖尿病学会がアメリカのNGSP値を採用し、今までのJDS値はやめます!と言っているのでこの流れは止まらないでしょう。

そう言えば7月から糖尿病の新しい診断基準としてHbA1cが6.5%以上というのが追加されますが、これはNGSP値で、JDS値で言うと6.1%以上です。6.1%というと、まだ糖尿病と診断されていない人の中にもたくさんいる数値です。2型糖尿病患者が激増しますね。というか、1型糖尿病患者の中にはHbA1cが6%くらいで満足しちゃってる人もたくさんいるんですが、実際は診断基準になっちゃうくらいの異常値だったということですか。今まで病気を隠して就職していた人も、次の健康診断では「お前糖尿病じゃん!」とか指摘されるわけです。1型隠しても2型として掘り起こされます。

JDS値からNGSP値への移行は2012年4月だそうです。僕が利用している病院は来月あたりにはとっとと変わりそうです。もうHbA1c4%台になることはないので、ブログのテーマも見直さないと。

1.5AGって初めて見た

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糖尿病というと、HbA1cが低ければコントロールOK!みたいな感じで捉えられがちですが、いくらHbA1cが低くても、日内変動が大きくて、低い時間は60mg/dl、高い食後は180mg/dl!みたいな生活をしていると、全然まともにコントロールできているとは言えません。

1.5AGというものを見ると、血糖値が跳ね上がったり急激に低下したりを繰り返しているかどうかが少し見えるようです。ただ、糖尿病の患者はほとんどまともな数値が出ないそうで、検査する意味があるのかどうか疑問だとおっしゃる医師も多いとか。今回、主治医に奨められたので調べてみました。

男性だと15μg/ml以上(つまり、数値が低いとアウト)が基準だそうで、上は45μg/mlくらいだそうです。高血糖(大体180mg/dlくらい?)の状態になり、尿から糖が漏れ出すような日々を送っているとこの数値がどんどん下がり、ひどい患者になると7とか8、本当にひどいのになると3とか4あたりの場合もあるとか。

HbA1cが5%前後であることはひとつの目標ですが、低血糖と高血糖を繰り返すようなコントロールではなんの意味もありません。狭い範囲での変動に抑えられていなければいけないのですから、尿から糖が漏れない程度に生活できているのかどうかを客観的に見られる数値は魅力的かもしれません。

結果、16μg/mlでした。本当にギリギリセーフです。ちなみに、発症して以来、毎月の受診で、また、毎年の健康診断で尿糖が検出されたことは一度もない生活をしています。それでもこんなにギリギリなんですね。家族と同じものを食べ、家族の誰よりもおやつ食べまくっているのでこんなものなのかもしれませんが。

食後血糖値を見て、高かったら追加打ちで対処、という時代遅れなコントロールをしていた頃は、こうはならなかったと思います。最近では消化に時間が掛かる内容以外での追加打ちが本当に減りました。高血糖にならず、注射の回数も減るわけですから、多くの人に推奨される手法ではないかと思います。発症した頃は、その後しばらくで学んだ「スライディングスケール」が最先端に見えたものですが、今では時代遅れだなんて言われていますから、いろんなものが進歩しているんだなあと感心してしまいます。

自分なりの基準を持つという記事でHbA1cと血糖値の基準の表について書きましたが、本文の内容について以下のようなメールをいただきました。

HbA1cの値についてですが、健康診断でHbA1c5.2%で注意を受けました。結果票裏面の正常範囲の表を見ると、HbA1c5.2%以上でメタボリックシンドロームのチェックを受けるようです。「5.2%以上」で警告なので、「5.2%を超える」と警告ではないみたいです。BIZさんも確認してみてください。

メールありがとうございました。メールしてもらわなければ全然気付かなかったかもしれません。

冒頭で引用した記事では、

>HbA1cは5.2%を超えると*マークが付けられるようになりました。

と書きました。メールをいただいて確認したのですが、確かにメタボ警告の基準値は「HbA1c5.2%以上」と記載されていました。自分なりの基準をHbA1c5.2%までとしていたので、勘違いしていたようです。5.2%になった時点で*マークがつくので正解です。

ということで、会社の健康診断で注意を受けたくない僕は、自分なりの基準を改めなければならないということになりました。

 正常注意不可自己平均
HbA1c4.3%~5.1%5.2%~5.8%5.9%~4.8%~5.2%

[mg/dl] 最悪不可注意正常注意不可最悪自己平均
食前血糖値~3940~4950~5960~99------100~119120~70~80
食後血糖値~4950~5960~6970~130131~140141~179180~100~120

HbA1cについて変更しました。次の定期受診ではHbA1cが5.2%になりそうだと予想しているため、注意ゾーンへ突入ということになりました。これに伴って、従来の

  • HbA1c4.8~5.2%を目標に

というのは、

  • HbA1c4.8~5.1%を目標に

というように関連ページを修正していきたいと思います。HbA1c4.9%というのが自分の中では一番気分が良い気がしているのですが、秋くらいには戻るでしょうか。暑さが嫌いなので、涼しくなるだけでコントロールは良くなる傾向になるのですが。

日本だけではなく、世界で血糖値の正常範囲・基準というものが揺らいでいます。ある時代には正しいと思っていた正常範囲でコントロールしていた結果、予想以上に合併症の発症率や死亡率が高くなってしまい、慌てて基準を引き上げたのでしょうか。

医師の考え方によっても、本当にバラバラです。僕は医師の異動が大変多い病院を利用しているので、主治医はコロコロ変わりますが、HbA1cひとつとっても意見はバラバラです。

あるおじさん先生は「HbA1cは6.5%を切っていればそれでいい。合併症になっても、目の出血なんかレーザーで止血したらいいんだ。」なんて言ってました。

自称1型糖尿病にも強いという30代の女医は「HbA1cは高くても5.8%までで踏みとどまって下さい。6%台では10年20年過ごす内にほとんどの人が軽い神経障害や眼底出血を起こします。」と言いました。この先生にはちょっと意地悪く、若く健康で何も問題がなかったとしたらHbA1cはどれくらいになるのか?と尋ねたところ、一瞬の迷いも無く「4%台ですよ。5%台になった時点でもう要注意です。」と即答しました。

それからしばらくすると、いつの間にか食前(食後3時間以内ではない時間)の血糖値の上限は99mg/dlに変わっていました。健康診断で100mg/dlを超えていると、結果表に*マークが付けられます。同様に、HbA1cは5.2%を超えると*マークが付けられるようになりました。

ほんの少し前までは食前血糖値は110mg/dlまで、HbA1cは5.8%までが正常でした。僕個人の感想としては、予想以上にタイトになったなあという感じです。会社の健康診断の結果は会社に公開されているわけで、1点の問題も指摘されたくないですからボケっとしていられません。

こうやって基準が変わる前からある程度予測はしていたので、僕は僕なりに一般的なそれよりも厳しい基準を設けてコントロールしてきました。

 正常注意不可自己平均
HbA1c4.3%~5.2%5.3%~5.8%5.9%~4.8%~5.2%

[mg/dl] 最悪不可注意正常注意不可最悪自己平均
食前血糖値~3940~4950~5960~99------100~119120~70~80
食後血糖値~4950~5960~6970~130131~140141~179180~100~120

自分の中では厳しくしていたつもりでしたが、少なくとも食前血糖値上限の99mg/dlとHbA1cの上限の5.2%は厳しくもなんともなくなってしまいました。今すぐ見直すということもないんですが、健康診断に引っかかるようでは困るのでほんの少しは考えた方がいいのかもしれません。

そう言えば暑くなってから夕食前血糖値が少し高めになり、たまに100mg/dlを超えています。今月の診察ではHbA1cが5.1%です。この調子だと来月は5.2%になりそうです。

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